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1ヶ月まで…母乳育児を確立する時期
頻回に授乳することで母乳分泌が増え、赤ちゃんも飲み方を覚えていきます。この1ヶ月間は眠れない日々を過ごすことになるでしょう。
そして、「母乳が足りていないのでは」「母乳育児はつらい」と不安になるお母さんも多いと思います。
でも大丈夫!根気良く続けてみてください。
赤ちゃんの欲しがる時に欲しがるだけ与えていると、母乳も必要な分だけ出るようになってきます。赤ちゃんの十分に母乳を飲んでいるサインを信じてください。

4ヶ月頃まで…需要供給バランスが取れる
以前のようにおっぱいが張らなくなり、母乳不足を感じるかもしれません。しかし、これは必要に応じて母乳が出るようになった証拠☆赤ちゃんの哺乳力もアップし1回の授乳時間は10分前後、間隔も3〜4時間となります。
混合から完全母乳へも可能です。まず、朝だけミルクを追加せず、母乳分泌量が減る夕〜夜はミルクを追加する。追加ミルクは少し足りないかな?と思うくらいの量が良いです。少しずつ母乳だけの回数を増やしてみてください。

6ヶ月頃から…離乳食開始
離乳食を始めても、まだまだおっぱいが必要です。離乳食を始めても授乳回数を減らす必要はありません。
1歳前後…おっぱいで安心感
離乳食でいろいろなものが食べられるようになり、栄養的に母乳を必要としなくなります。この頃のおっぱいは安心を与えるものです。おっぱいを口に含むだけで満足します。
無理に断乳すると、かえって執着することもあるようです。きちんと食事ができていれば母乳を続けてかまいません。
3歳位までに自然と断乳できます。

仕事復帰について
母乳育児をあきらめる必要はありません。赤ちゃんが6ヶ月未満のうちは預ける前後にたっぷり母乳を飲ませ、預け先ではミルクを足してもらいます。その間、お母さんは3時間ごとに搾乳してください。搾乳出来ない場合は、服の上から圧抜きするだけでも、おっぱいの張りが和らい 
だり、母乳量も維持できます。

■圧抜き■
1.両手を左右の脇の下に当て、おっぱいを押し上げます。
2.親指と人差し指で乳輪の両端をはさみ、乳頭の中心に向けて指の腹をゆっくり合わせます。(搾乳の動作)
3.両方の乳頭に23回行います。
注意!刺激すればするほど母乳は造られます。23回行うだけで効果があります。搾乳ではありません。

母乳を飲ませられない…ミルクでも十分
母乳で育てたくて努力しても、母乳が出ないお母さんも少なくありません。そのことでお母さんが精神的な負担を抱えながら子育てするのは、とても辛いことです。最近のミルクは母乳に近い成分で作られています。赤ちゃんはミルクだけでも十分に育ちます。ミルクを飲んで元気な赤ちゃんの笑顔で、お母さんのストレスも軽減されますよ。
  ミルクの利点は他にも…
              ・お父さんも授乳が出来る
            ・場所を選ばず授乳できる
          ・飲んだ分量が正確にわかる
      ・お母さんが服薬できる

どうしても飲んでくれない…
 ウンチは出ていますか?お腹が張っていませんか?
 飲みたくても、お腹が張っていては飲めません。綿棒浣腸でウンチやオナラを出してあげましょう。
 <おっぱいの場合>
 おっぱいは、マッサージで柔らかくなっていますか?
お母さんの体が冷えていませんか?おっぱいの皮膚温が低いと、赤ちゃんが嫌がることも。軽くストレッチをしたり足浴をしながら授乳すると、体も温まり、血行が良くなるので母乳分泌も良くなりますよ。
おっぱいの味は、お母さんの食べ物で毎回変わります。
脂っこいもの、刺激の強い食べ物は控えましょう。
 <ミルクの場合>
乳首が合わないのかも。サイズ、形、素材(ゴム、シリコン)を変えてみてください。

母乳不足??
母乳が足りているのか不安になることは多いですよね。
原因としてお母さんや赤ちゃんに問題があることは少なく、ほとんどが授乳回数不足とミルクの足しすぎです。
 30分以上おっぱいを吸い続けているときは母乳分泌が少ないかもしれません。

母乳を飲む量が少なかったからといって、安易にミルクを足すと次回の母乳を十分に飲まなくなり、その不安からまたミルクを足す…といった悪循環に。さらに、哺乳瓶に慣れてしまうと、おっぱいを上手に吸えなくなってしまうこともあります。
11回の飲む量は、あまり神経質にならないほうがいいかもしれません。


母乳育児のポイント

●赤ちゃんの欲しがるときに欲しがるだけ
●頻回授乳(母乳は消化が早いんです)
●授乳回数が多いほど栄養UP
 (母乳中の脂肪濃度が高まります)
●ミルクの追加は最小限に

心配事は、一人で抱えずに誰かに相談しましょう。
私たちスタッフも相談に乗りますよ。
気軽に声を掛けてください。

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